性感染症(STD/性病)の種類

Std

性感染症(STD/性病)の症状と注意点

性感染症とは、性行為によって感染する病気のことで「性病」「STD」「STI」とも呼ばれています。性感染症の主な原因はウイルス・細菌・原虫などが挙げられます。女性の性感染症は、目立った症状が出にくいという特徴があるため、知らない間に感染し、病状が進行している場合があります。性感染症は、感染したまま放置すると、パートナーにうつしてしまうだけでなく、骨盤内に炎症を起こす原因となり、慢性的な不正出血・下腹部痛の原因になります。また、卵管癒着(らんかんゆちゃく)などを引き起こし、不妊症(ふにんしょう)になる可能性もあります。

これらのことを予防するためにも、性感染症は早期に発見し、早期に治療を開始することが大切です。性行為の機会がある方は、定期的な性感染症検査を受けられることをおすすめします。性病検査で陽性の結果が出た場合には、速やかに治療を開始してください。なお、性感染症予防には、コンドームの使用が効果的ですが、100%感染を予防することはできないため、定期的な性病検査が有効です。心斎橋駅前婦人科クリニックでは、プライバシーに配慮した診察を行なっています。もし、お身体の異変を感じた場合や、ご不安なことがある場合には、安心してご相談ください。

性感染症(性病)の病名一覧

梅毒

梅毒トレポネーマという細菌に感染して発症するのが梅毒(ばいどく)です。感染から一ヵ月前後で、感染部位に硬いしこりができますが、治療しなくても、しこりは数週間でいったんなくなるため、発症に気づかないケースもあります。その後は、1〜3ヵ月ほどで手のひらや足の裏、陰部に発疹(ほっしん)が生じ、発熱・倦怠感(けんたいかん)が現れる場合があります。抗生物質で梅毒は治せますが、抗生物質のなかった頃は、さらに梅毒が進行して神経や脳が侵され、死に至るケースがよくありました。しかし、過去の病気とも言えず、近年では若い女性の間で感染者が増えていることが問題となっています。

クラミジア感染症

最も患者数の多い性感染症が、クラミジア感染症です。男性の場合、軽度の尿道炎(にょうどうえん)が生じます。女性の場合、目立った自覚症状がほとんどなく、感染に気づかないことが多くなっています。フェラチオやクンニリングスなど、オーラルセックスが原因で、クラミジアがのどに感染することもあります。これを咽頭感染(いんとうかんせん)といいます。また、子宮内膜症や卵管炎(らんかんえん)を引き起こす場合もあり、重症化すると、骨盤内炎(こつばんないえん)や肝臓周辺の炎症を起こすこともあります。クラミジア感染症は治療をせずにいると、激しい腹痛や、不妊症を発症する原因にもなります。抗生物質(こうせいぶっしつ)を服用することで治療が可能なため、検査を定期的に受け、早期治療をおすすめします

淋菌感染症(淋病)

淋菌(りんきん)によって引き起こされるのが、淋菌感染症(淋病)です。男性の場合、尿道口から膿(うみ)や出血などが生じ、強い痛みを伴う尿道炎を発症します。女性の場合、おりものの増加などの自覚症状がありますが、他に目立った症状は現れず、感染に気づかないこともあります。淋菌感染症は進行すると、卵管や子宮に炎症が広がってしまい、不正出血や下腹部痛の原因になります。また、クラミジア感染症と同時感染することも多く、不妊症の原因になるため注意が必要です。抗生物質の内服薬による治療では、耐性菌(たいせいきん)が多いため、通常は注射や点滴で治療を行います。気になる症状がある方や、心配事がある方は、速やかに検査を受け、早期治療をしてください。

カンジダ症

膣(ちつ)カンジダ症は、膣内に存在するキノコやカビの仲間であるカンジダ真菌が、異常に増えることで引き起こされる炎症です。もともと体内に存在する常在菌が原因のため、性行為の有無に関わらず、疲れや免疫力が落ちているなどが原因で自然発症する場合があります。また、抗生物質の使用後に発症するケースもあります。8割程度の女性が、生涯に一度は経験する病気とされており、誰にでも感染の可能性があります。主な症状には、白く濁った"カッテージチーズ"や"酒かす状"のおりもの・強い外陰部のかゆみ(外陰部カンジダ症)などがあります。男性の場合、症状が見られないことも多いですが、亀頭のかゆみやただれが生じる可能性があります。軟膏・膣剤の使用で治療可能なため、症状が出たら医療機関を受診してください。

腟トリコモナス症

トリコモナスは、トリコモナス原虫(げんちゅう)という微生物が原因となって感染する性感染症です。性行為だけでなく、下着・浴槽・タオル・便器などの共用でも感染します。そのため、性行為を経験したことのない女性や、乳幼児が感染することもあります。男性の場合は、尿道から分泌物(膿)が出たり、軽い排尿痛が生じたりしますが、無症状のことも多いです。女性の場合は、悪臭の強い泡状のおりものや、外陰部・膣の強いかゆみや痛みなどが起こります。しかし、女性の約20%には症状が現れないとされており、感染に気づかないこともあります。膣トリコモナス症は、自然治癒しません。治療せずに放置すると、流産や不妊の原因にもなります。そのため、症状が見られなくても、検査を定期的に受け、早期に治療が大切です。

性器ヘルペス

陰部にできるヘルペスを、性器ヘルペスと呼びます。病変部の接触が主な感染経路です。潜伏期間は3日〜1週間ほどとされており、男女ともに、軽度の発赤・かゆみが生じたあと、性器周辺に小さな水疱(すいほう)が生じます。その後、水疱が破れて潰瘍(かいよう)がつくられ、潰瘍ができると強い痛みを感じます。性器ヘルペスは、神経節にヘルペスウイルスが潜み、感染すると完全に排除できません。免疫力が低下した際などに再発することが多いです。しかし、性器ヘルペスには再発を抑制する薬があり、それを飲むことで症状が現れないようコントロールすることが可能です。また、口の周りにできる口唇ヘルペスが、オーラルセックスによって性器に感染することもあります。ヘルペスウイルスが口の中に感染すると、ヘルペス性口内炎が起こる可能性があるため、ヘルペスの症状が口の周りや性器周辺に出ている場合には、セックスを控えてください。

HIV感染症とエイズ

HIV感染症は、エイズ(AIDS)の原因となる感染症です。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することで、免疫力が低下していき、数年〜10年程度で、健康な状態ではなんの問題もないようなウイルスや菌によって、さまざまな病気を発症します。また、他の性感染症にかかっている場合、HIVの感染率が数倍ほどに増加するとされています。HIV感染症というと従来は「死んでしまう」というイメージのあった病気ですが、現在では薬を飲むことでエイズ発症を抑え、通常の日常生活を送れるようになっています。

B型肝炎(HBV感染症)

B型肝炎は、感染しても70〜80%の確率で症状が現れない病気です。そのため、感染に気づかないことがほとんどで、発熱・食欲不振・倦怠感・黄疸(おうだん)などを引き起こす「急性肝炎(きゅうせいかんえん)」が生じても、ほとんどの場合は完治しますが、10%程度は「慢性肝炎(まんせいかんえん)」に進行してしまい、肝硬変(かんこうへん)や肝臓がんの発症リスクが上昇すると考えられています。慢性肝炎は、目立つ症状がないため、気づきにくいのですが、肝硬変に進行してしまうと治療がほとんどできなくなります。肝臓は「沈黙の臓器」と言われているほど、自覚症状が出にくいため、定期的な検査を受け、早期治療を開始することが大切です。

C型肝炎(HCV感染症)

C型肝炎は、慢性肝炎・肝硬変(かんこうへん)・肝がんなどに進行する可能性がある病気です。自覚症状がないまま病気が進行することもあるため、B型肝炎と同様、定期的な検査が大切です。

性病検査の自費料金(税込)

クラミジア感染症 4,400円
即日検査+2,200円
淋病(淋菌感染症) 4,400円
即日検査+2,200円
クラミジア+淋病 6,600円
梅毒 2,310円
即日検査+3,300円
HIV感染症 2,860円
即日検査+3,850円
おりもの検査 3,300円
C型肝炎 2,750円
B型肝炎 2,310円
単純ヘルペス 3,300円
性感染症検査Aセット
淋菌・クラミジア・
トリコモナス・梅毒・
HIV・B型肝炎・C型肝炎
16,000円
※診察料込
性感染症検査Bセット
梅毒・HIV・B型肝炎・C型肝炎
9,000円
※診察料込
性感染症検査Cセット
淋菌・クラミジア・梅毒
9,000円
※診察料込
性感染症検査Dセット
淋菌・クラミジア・
トリコモナス
9,000円
※診察料込
性感染症検査Eセット
淋菌・クラミジア・
トリコモナス・
マイコプラズマ
13,000円
※診察料込

提携院のご紹介

  • 性感染症専門クリニック

    【福岡エリア:天神駅徒歩3分】
    プライバシーを遵守した快適な環境で、性病検査・性病治療・新型コロナウイルス感染症検査等を行っています。専任の臨床検査技師が在籍しており、高精度の検査機器を使用した検査が予約不要でお受けいただけます。即日検査も可能です。

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  • 2024/12/1

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  • 2024/4/1

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  • 2023/1/5

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