つわりとは

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「つわり(悪阻)」のピークは
いつからいつまで?
症状や対策、食べ物などについて

ご自身にとって最適な「つわり対策」を行うには、つわりに関する正しい知識をもつことが大切。

妊娠中はさまざまな不安がつきものですが、中でも「つわり」は妊婦さんの代表的なお悩みです。しかし、その症状は個人差が大きいため、出産経験者やほかの妊婦さんからのアドバイスが参考にならないことも少なくありません。

ご自身にとって最適な「つわり対策」を行うには、つわりに関する正しい知識をもつことが大切です。そこで、つわりの原因や種類、症状、つわり中の食事や軽減方法などについてご紹介します。

監修医師

心斎橋駅前婦人科クリニック院長 奥きくお医師

奥 きくお医師

心斎橋駅前婦人科クリニック 院長
(産婦人科専門医)

日本産科婦人科学会専門医として、産婦人科の病院・クリニックにて研鑽を重ね、2021年02月に心斎橋駅前婦人科クリニックを開業。

つわり(悪阻)とは

つわりとは、妊娠5週目あたりから起こる食欲不振、吐き気、嘔吐などの消化器系の異常のこと。約8割の妊婦さんがつわりを経験するといわれています。

つわりとは、妊娠5週目あたりから起こる食欲不振、吐き気、嘔吐などの消化器系の異常のことです。一般に妊娠12週~16週目前後で症状が消えるといわれていますが、個人差が大きく、妊娠後期につわりが生じる妊婦さんも少なくありません。

妊娠中につわりが発生するメカニズムは現在もはっきりと分かっていませんが、約8割の妊婦さんがつわりを経験するといわれています。

妊娠悪阻とは

「妊娠悪阻」(にんしんおそ)とは、食事や水分補給ができないほどつわりが重症化し、脱水症状や栄養代謝障害、めまい、体重減少などを引き起こした状態のことを言います。

症状がさらに悪化すると内臓にも支障をきたし、場合によっては命に関わる重篤な状態に陥る恐れもあるため、医療機関での治療が必要になります。

つわりの原因は?

はっきりした原因は不明ですが、つわりは妊娠によって身体の中で起こる急激な変化、例えばホルモン環境や代謝の変化に対して、身体が適応できないためといわれています。

特に子宮に着床したときから分泌されるホルモン「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」が、関係しているともいわれています。

つわりはいつからいつまで?

一般的に、つわりは妊娠5週目頃から12週~16週目頃までとされています。

しかし、つわりの症状や期間は個人差が大きいものです。早いと妊娠4週目からつわりが始まる方もいれば、妊娠後期に入ってもつわりが治まらない方、妊娠中にまったく経験しない方もいます。

つわりのピーク時期はいつ頃?

つわりは妊娠6週~9週あたりにもっとも強い症状が現れ、10週以降から徐々に治まっていくとされています。

ただ、これもあくまで一般的な話であり、人によっては11週~16週以降もひどいつわりに悩まされる方も少なくありません。

生理予定日前からつわりが?

生理予定日の一週間前くらいから、吐き気や嗅覚過敏など、つわりに似た症状が現れることがあります。これは、妊娠超初期の症状だと考えられます。

妊娠超初期では、風邪や生理前に似た症状が出ることが多いのですが、人によっては食べ物やにおいで吐き気をもよおすことがあります。

後期つわりとは

つわりは妊娠初期(~15週)に出ることがほとんどですが、妊娠後期(妊娠8ヶ月以降)に起こることもあります。これが「後期つわり」です。

吐き気、胸やけ、胃もたれなどを頻繁に感じるような場合、後期つわりの可能性があります。

つわりの代表的な症状

妊娠中のつわりの代表的な症状は、吐き気・嗅覚過敏(味/においの変化・過敏)といったメジャーなものから、耳鳴り・頭痛といったものまで。

つわりの症状は多彩で個人差が大きいため、一般的なつわりの症状を挙げると、以下になります。

代表的なつわりの症状
  • ・吐き気、嘔吐、唾液の増加、全身倦怠感、頭痛、眠気など
  • ・匂いに敏感になる(米飯の香りやタバコの残り臭)など
  • ・食べ物の好き嫌いが変化し、食欲が減退、または増進する

これらの症状は、早朝空腹時に強く出る傾向にあるので、このことから英語でMorning sicknessともいわれています。

つわりの種類

つわりはその症状により大きく5種類に分かれるといわれます

  • ・吐きつわり......食べると吐いてしまう
  • ・食べつわり......食べないと気持ち悪くなってしまう
  • ・においつわり......特定のにおいを嗅ぐと気持ち悪くなってしまう
  • ・眠気つわり......眠気やだるさが酷くなる
  • ・よだれつわり......よだれが延々と出てきて口の中がネバネバする

つわりはどんな風にはじまる?

つわりはだいたい妊娠5週目前後から始まりますが、その兆候はさまざまです。

胃や胸のムカつき、これまで気にならなかったにおいへの反応といった症状が徐々に出始めるという方もいれば、何の前触れもなくいきなり気分が悪くなり、おう吐してしまったという方もいるそうです。

いつ終わる?終わりかけのつわりの症状

つわりは妊娠12~15週あたりを目途に、その症状が自然と消えていきます。ただ、つわりの終わり方は、始まり方と同様、人それぞれです。

症状が和らいでいってつわりが徐々になくなっていったという方もいれば、朝起きたら突然つわりがなくなっていたという方もいます。

つわりは体質?5人に1人はつわりにならない

つわりを引き起こす原因は現在も正確にはわかっておらず、症状の度合いが異なる理由もはっきりしていませんが、つわりがないという方は、体質だけでなくストレスフリーな生活をしていることなどが影響しているのかもしれません。

多くの妊婦さんが経験するつわりですが、実は5人に1人程度の割合で、つわりがない、あるいはほとんど気にならないほどの軽さだったという方がいらっしゃいます。

つわりがひどくならない理由として、「体質」が挙げられることもあります。しかし、つわりを引き起こす原因は現在も正確にはわかっておらず、症状の度合いが異なる理由もはっきりしていません

つわりはホルモンバランスの変化が原因とする説が有力ですが、生活環境やストレスなども可能性として考えられています。つわりがないという方は、体質だけでなくストレスフリーな生活をしていることなどが影響しているのかもしれません。

稽留(けいりゅう)流産とつわりについて

「稽留流産」(けいりゅうりゅうざん)とは、胎児が子宮の中にいるまま死んでしまっている、早期流産の一つです。流産の自覚症状がないことが多いため、エコー検査で初めて胎児の心拍がないことを指摘され、そこで発見されるケースが多いのが特徴です。

妊婦の中には、出血などの異常がないのに、突然つわりが止まると、稽留流産を心配する方がいらっしゃいます。しかし、稽留流産とつわりが弱まったりすることとの関連性はありません。

稽留流産を起こしてもつわりが続くこともあります。つわりが突然治まっても、流産したというわけでもないのです。

辛いつわりの軽減・対策方法

つわりは、その種類によって症状が異なります。そのため、症状の軽減・対策方法もつわりの種類によって変わってきます。

吐きつわりの軽減方法

吐きつわりの場合は、食べられるものを無理せずに、「少しでもいいから口にする」ことが大切。ただ、無理をする必要はなし。

吐きつわりの場合は、食べられるものを無理せずに、「少しでもいいから口にする」ことが大切です。

食べることで吐き気を催す吐きつわりの場合、「何も食べたくない」と思ってしまうかもしれません。しかし、空腹状態は逆に吐き気を強くしてしまいます

無理をして食べる必要はありません。胃に負担をかけないよう1回の食事量も控えめに、水分の多い果物や野菜、「ポカリスエット」などのようなスポーツドリンクを口にしましょう。

食べつわりの軽減方法

何かを食べていないと気持ち悪くなる食べつわりでは、「食べ過ぎ」に要注意です。食べ過ぎは胃に負担をかけ、つわりをさらに悪化させる可能性があります。

食べつわりの場合も、1回の食事量を減らし、少量を頻繁に食べることが効果的です。ただ、お菓子類などは血糖値を急激に上げ、空腹感も早く感じやすくなるため、つわりが悪化する可能性もあります。バランスのいい食事を心がけましょう。

においつわりの軽減方法

食べ物のにおいが気持ち悪く感じる場合、食べ物を冷やすという方法があります。温かい食べ物を冷やすと、においを減らすことができるため、食べやすく感じるという妊婦さんが多くいらっしゃいます。

また生活環境のにおいが気になるという方は、香料の強い洗剤・化粧品を避ける、生ごみはすぐに処分する、室内でのタバコを控えるなどで、不快なにおいを軽減することが効果的です。

睡りつわりの軽減方法

自律神経の乱れで眠気やだるさに襲われる眠りつわりの場合は、「無理をしない」ことが大切です。

生活の中で「ずっと寝ている」ということは難しいかもしれませんが、眠れるときには可能な限り寝てしまうのが、眠りつわりの最も効果的な対処方法となります。

薬でつわりの症状を軽減

セルフケアのみでつわりの症状が軽減できない場合は、病院で処方された薬を使用するのも効果的です。

医療機関では、制吐剤(吐き気止め)や漢方薬を処方するほか、つわりに効果的とされるビタミンB6及びB1の点滴を行うこともあります。

婦人科などでは胎児への影響がないよう、母体の状態をきちんと診断したうえで適切な薬を処方します。つわりの症状が重い場合は、一度婦人科に相談してみましょう。

つわり用の市販薬はあるの?

「つわり用」の市販薬はありません。食べ過ぎや二日酔いなどの「吐き気止め」「酔い止め」などの市販薬はありますが、これらを妊娠中に服用することは避けましょう。

妊娠中に薬を服用することは、胎児の成長に大きな影響を及ぼすリスクがあります。薬を服用するときは、必ず医師の診断を受けてから、医師に処方された薬を服用するようにしてください。

つわりに効くツボがある?

東洋医学では、つわりに効くとされるツボがいくつか紹介されています。

よく言われるのが「内関(ないかん)」という手首の下にあるツボで、胃腸に効果的といわれています。また足裏の「裏内庭(うらないてい)」、膝裏の「足三里(あしさんり)」も、つわりに効くツボとされています。

内関

内関(ないかん)は、手と手首の境目にあるしわの真ん中から、指3本分ほど、ひじ関節側に位置するツボ。つわりの他にも、二日酔いや乗り物酔いにも効くとされています

内関(ないかん)は、手のひらを上に向けた状態で、手と手首の境目にあるしわの真ん中から、指3本分ほど、ひじ関節側に位置するツボです。

胃の不快感・気持ち悪さなど、消化器系の症状に効果があり、つわりの他にも、二日酔いや乗り物酔いにも効くとされています。

裏内庭

裏内庭(うらないてい)は、足の人差し指の裏の付け根にあるツボ。下痢やストレスによるおう吐にも効くとされています。

裏内庭(うらないてい)は、足の人差し指の裏の付け根にある、ふくらんだ部分に位置するツボです。

食欲不振や食あたりなど、消化器系の不調に効果があり、下痢やストレスによるおう吐にも効くとされています。

足三里

足三里(あしさんり)は、膝の皿(膝蓋骨/しつがいこつ)の下、靭帯の外側にあるくぼみから指4本分のところに位置するツボ。胃腸症状に特によく効くツボとして知られています

足三里(あしさんり)は、膝の皿(膝蓋骨/しつがいこつ)の下、靭帯の外側にあるくぼみから指4本分のところに位置するツボです。

腹痛、下痢、嘔吐など、胃腸症状に特によく効くツボとして知られています。膝の痛み・足のしびれといった足のトラブルから、歯の痛み・歯槽膿漏といったお口のトラブルにも効果があるとされ、幅広い不調に対応しています。

つわり中の食べ物について

つわり中は、吐いてしまうことで必要な栄養や水分が失われる恐れがあります。そのため、少しでもいいから食べ物を口にして、脱水症状や空腹状態を避けることが大切です。

水分の多い野菜やフルーツ、ゼリー状の栄養補助食品、のど越しのいい豆腐やそうめんなどは、つわり中でも食べやすいと感じる妊婦さんが数多くいらっしゃいます。

また「自分が食べたい」と感じたものがあれば、まずは口にしてみるのもいいでしょう。

「つわりかも?」と思ったら、まずは婦人科へ

つわりや妊娠超初期と思われる諸症状が現れたら、まずは婦人科などの医療機関へ。初期なら心斎橋駅前婦人科クリニックでは、痛みや身体的・精神的負担も少ない「吸引法」で実施することができます。

つわりや妊娠超初期と思われる諸症状が現れたら、まずは婦人科などの医療機関へご相談ください。特に身体的・経済的理由など、さまざまな事情から妊娠・出産が難しい場合は、早めの診断がとても大切です。

もし仮に人工妊娠中絶を行うことになる場合、初期なら心斎橋駅前婦人科クリニックでは、痛みや身体的・精神的負担も少ない「吸引法」で実施することができます。吸引法は、WHO世界保健機構や世界産婦人科連合でも推奨される安全な手術です。

当クリニックでは、妊娠12週未満(11週6日以下)の初期中絶手術を吸引法で承っております。また、身体的なケアはもちろん、患者さんのご希望に寄り添った親身な対応を心がけております。妊娠についてご不安を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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診療時間 9:30~18:30 ※最終窓口受付 18:00

つわりに関するよくあるご質問

つわりが「傷病手当」の対象になるって本当ですか?
A.はい。つわりが原因で会社を休職した場合、傷病手当金が支給される可能性があります。ただ、申請には医師の診断書が必須です。また加入している保険が国民健康保険の場合は、傷病手当の制度がないため、対象外となります。
夜より朝の方がつわりがひどくなるって本当ですか?
A.つわりの症状は個人差があるため一概には言えませんが、朝の空腹時は、つわりが出やすい傾向にあります。
最近急に味覚が変わり、においにも敏感になった気がします。これはつわりや妊娠の初期症状でしょうか?
A.実際に診察してみない限り、正確な診断はできません。また妊娠検査薬を使っても、使用時期が早すぎると正確に検査できない可能性があります。まずは一度、心斎橋駅前婦人科クリニックにご相談ください。
つわりがないまま妊娠9週目を超えました。この後につわりが出ることはあるのでしょうか?
A.つわりは個人差があるため、一概には言えません。妊娠初期から出産まで、つわりらしいつわりを経験をしない方もいれば、妊娠中期から酷いつわりに悩む方もいらっしゃいます。母体に何らかの異変を感じた場合は、すみやかに婦人科へご相談ください。
予定外の妊娠で、さらにつわりもひどく出産を悩んでいます。中絶する場合いつまでに相談すればよいですか?
A.妊娠でお悩みの際は、妊娠初期の段階で医療機関に相談することを強くお勧めします。妊娠中期でも中絶は可能ですが、妊娠週数が進むほど、手術による身体的・精神的負担が大きくなります。心斎橋駅前婦人科クリニックでは、患者さんのご希望・お悩みに親身になってサポートいたしますので、ぜひ一度、心斎橋駅前婦人科クリニックまでご相談ください。

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