吸引法(MVA式・自動式)とソウハ法の違いとは
初期中絶手術(妊娠12週未満)では「吸引法」または「ソウハ(掻爬)法」にて手術が行われます。「吸引法」では、子宮内容物をストロー状の器具を用いて吸い出します。WHO(世界保健機関)や、世界産婦人科連合などで推奨されている方法です。
「ソウハ法」では、中絶手術の前に子宮口を開く術前処置を行い、内容物をピンセットの様な鉗子(かんし)で取り出したあと、スプーンのような器具(キュレット)でかき出す方法です。吸引法と比較すると、出血・子宮内遺残(いざん)・子宮穿孔等の合併症の発生確率がやや高く、手術時間が長い傾向があります。当クリニックでは、出血量・手術時間・安全性など、患者様のお身体への負担を考慮し「吸引法」を採用しております。
吸引法 | ソウハ法 | |
---|---|---|
術前の頸管拡張 | ほとんど不要 ※処置が必要な場合は、手術当日に静脈麻酔をかけた後に行う場合がありますが、麻酔下で行うため無痛です。 |
必要 |
手術方法 | ストロー状の器具を使用して、子宮内容物を吸い出す方法 | スプーン状の器具や鉗子を使用して子宮内容物を掻き出す方法 |
手術時間 | 短め | 長め |
合併症の頻度 | 少なめ | 多め |
吸引法
術前の頸管拡張 | ほとんど不要 ※処置が必要な場合は、手術当日に静脈麻酔をかけた後に行う場合がありますが、麻酔下で行うため無痛です。 |
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手術方法 | ストロー状の器具を使用して、子宮内容物を吸い出す方法 |
手術時間 | 短め |
合併症の頻度 | 少なめ |
ソウハ法
術前の頸管拡張 | 必要 |
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手術方法 | スプーン状の器具や鉗子を使用して子宮内容物を掻き出す方法 |
手術時間 | 長め |
合併症の頻度 | 多め |
お身体への負担がより少ない
「MVA」について
心斎橋駅前婦人科クリニックは、初期中絶手術の方法として吸引法を採用しています。吸引法は、WHO(世界保健機関)でも推奨されている安全性の高い手術方法です。その吸引法にも2種類あり、それぞれEVA(自動吸引法/electric vacuum aspiration)とMVA(手動吸引法/manual vacuum aspiration)といいます。
ここでは、EVAとMVAの違いとその特徴について見ていきましょう。
EVAとMVA:手術器具の違い
EVAとMVAで大きく違うのは使用するカニューレの材質が挙げられます。カニューレとは、子宮内に挿入するストロー状の細い管のことで、吸引法では欠かせない手術器具です。EVAはこのカニューレが金属製で、MVAはプラスチック製になっています。プラスチックは金属よりもしなやかで柔らかい材質であるため、子宮内腔に挿入する際、痛みが少なく済むのです。
また、MVAの器具は、ディスポーザブル(使い捨て)のキットであるため、手術における感染リスクが最小限に抑えられます。
MVAが身体に優しい理由
EVAが自動で陰圧をかけて子宮内容物を除去するのに対し、MVAは手動で陰圧をかけて子宮内容物を吸引します。MVAは手動で行えるため微妙な調節が可能で、子宮内膜などの組織を傷つけるリスクが少なくなるのです。また、手術の際の機械音もMVAはEVAよりも静かで、麻酔で眠っている患者さんの眠りを妨げにくくなっています。
これらのことから、日本産婦人科手術学会でもMVAを“低侵襲かつ有効な手術手技”と位置づけ、推奨しています。
心斎橋駅前婦人科クリニックでは、中絶手術の方法をEVAとMVAのどちらか選択可能です。
「どの方法にしよう?」「身体に優しいMVAがいいな」など、迷っている方やMVAをご希望の患者さんは、医師や看護師、スタッフにお気軽にご相談ください。
News
お知らせ
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2024/10/31
休診曜日は火曜です。 臨時休診は11月21日・12月30日・12月31日・12月19日・1月1日・1月2日・1月3日です。 ※しばらくの間、火曜日は休診いたします。(お電話は承ります)
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2024/4/1
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2023/1/5
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