人工妊娠中絶(人工流産)とは

Birth

まずは妊娠週数を把握することから

まずは妊娠週数を把握することから

中絶手術を受けるか、妊娠を継続し出産するのかを迷われている方は多いのではないでしょうか。しかし、お身体への負担が少ない中絶手術(初期中絶手術)を受けられるのは、妊娠11週6日までです。「母体保護法」という日本の法律では、妊娠21週までは中絶手術ができると定められていますが、「初期中絶手術」とは方法が異なり、からだへの負担も大きくなってしまいます。そのため、中絶手術を受けるか、出産するかを迷っている方は、早めに医療機関を受診し、実際の妊娠週数の確認だけでも行うようにしましょう。

当クリニックは、中絶手術を積極的におすすめすることは決してありません。患者様のご希望に応じて、分娩施設のある他の産婦人科への紹介状をご用意することも可能です。正確な妊娠週数の確認や、いつまでに決断すれば安全に手術ができるかのご相談、出産する場合の手順など、患者様のお悩みやご要望をお伺いさせていただくため、まずはお気軽に当クリニックまでご相談ください。

お急ぎの方はお電話ください

診察のご予約はこちら

診療時間
9:30~18:30 (最終窓口受付 18:00)
木曜のみ…9:00~17:00 (最終窓口受付 16:30)

妊娠後、出産までの流れ

お腹の中の赤ちゃん(胎児)の発育が進むにつれ、妊娠中のお身体=母体にはあらゆる変化が生じます。特に妊娠3ヵ月(妊娠11週)頃までと、妊娠8ヵ月(妊娠28週)以降は、体調に変化が起こりやすい時期です。休息の取り方・働き方・食事のとり方など、からだに無理のないようご注意ください。ここでは、妊娠から出産までのお身体の変化についてご説明します。

妊娠1ヵ月
(妊娠0~3週)

■身体の変化
受精卵が着床するのは妊娠2週目頃です。この時期は自覚症状がほとんどないため、妊娠に気づくことはほとんどないでしょう。

■気をつけたいこと
・妊娠0週は月経時にあたります。

妊娠2ヵ月
(妊娠4~7週)

■身体の変化
生理予定日を過ぎても生理が来なかったり、さまざまな体調の変化が現れたりする時期です。「妊娠したかも?」と思い、妊娠検査薬を使用すると陽性結果が出る時期でもあります。個人差は大きいのですが、つわり(悪阻)の症状が出始める頃です。

■気をつけたいこと
・妊娠検査薬で陽性反応が出たら、速やかに医療機関を受診しましょう。
・妊娠初期(~9週目まで)は流産しやすい時期なので、無理はしないでください。

妊娠3ヵ月
(妊娠8~11週)

■身体の変化
9週目くらいがもっともつわりの症状がつらいピークを迎えます。栄養や水分をしっかり補給して、赤ちゃんの成長に備えてください。この時期になると検診で胎児の心拍が確認できるようになります。(心拍の確認は早くて5週~6週でも可能です)心拍が確認されると妊娠届を提出することになり、母子手帳が発行されます。

■気をつけたいこと
・妊娠届を出し、母子手帳と妊婦健診の受診券をもらいましょう。大切に保管してください。

妊娠4ヵ月
(妊娠12~15週)

■身体の変化
つらかったつわりも落ち着いてくる頃です。お腹がふっくらとし始め、同時に胸やお尻も大きくなってきます。流産の危険性はかなり減ってきますが、持続するお腹の張りや痛み、出血があった場合は、速やかに医療機関を受診してください。

■気をつけたいこと
・つわりが落ち着き、食欲が湧く時期です。この頃から体重管理をしていきましょう。医師の指示に従って適正体重を守ってください。

妊娠5ヵ月
(妊娠16~19週)

■身体の変化
赤ちゃんの胎動が活発になる時期です。18週頃に胎動に気付く方が多くなっています。お腹も目立ち始め、身体も全体的にふっくらとしてきます。貧血になる方が多いのもこの時期で、注意が必要です。

■気をつけたいこと
・乳腺が発達し、ブラジャーがきつく感じ始めます。マタニティブラジャーをつけましょう。
・体重増加に注意しつつ、貧血予防をしてください。

妊娠6ヵ月
(妊娠20~23週)

■身体の変化
早い方で15週を過ぎたあたりから赤ちゃんの外性器が確認できるようになり、この頃には性別が判明します。お腹は目立って大きくなり、子宮底がおへその高さに達します。お腹が大きくせり出してくるので、腰や背中に負担がかかり痛みを感じることや、足がつることもあるでしょう。

■気をつけたいこと
・医療機関や自治体が主催する母親学級や両親学級などに参加してください。

妊娠7ヵ月
(妊娠24~27週)

■身体の変化
妊婦健診の頻度が2週に1回となります。いよいよお腹が大きくなり、身体のあちらこちらの筋肉に負担がかかる時期です。寝るときの姿勢も仰向けになるのがつらくなります。楽な姿勢を取るようにしてください。また、妊娠線もできやすくなります。

■気をつけたいこと
・お食事の際には糖分・塩分の摂り過ぎに注意が必要になります。
妊娠線ができやすいので、お肌のケアも重要です。

妊娠8ヵ月
(妊娠28~31週)

■身体の変化
お腹の張りが気になる時期です。お腹が張りだしたら、楽な姿勢でしばらく横になり休むようにしてください。直に治まれば問題ありませんが、張りが続くときは、かかりつけの産婦人科に連絡後、受診するようにしてください。

■気をつけたいこと
・手足のむくみやお腹の張りに気をつけたい時期です。身体の異変は放置しないようにしましょう。異変を感じたら産院に連絡をしてください。

妊娠9ヵ月
(妊娠32~35週)

■身体の変化
子宮が胃を圧迫し始め、妊娠初期のような胃のむかつきやたくさん食べられなくなるなどの症状が起こりやすくなる時期です。また、膀胱も圧迫されるため、尿もれや残尿感が起こりやすくなります。動悸や息切れが起こることもありますが、お腹が大きくなっているからなので、過度な心配はいりません。お仕事をしている方は、この頃に産休に入ります。

■気をつけたいこと
・いつ入院してもいいように、荷物の準備をしておくと慌てなくて済みます。
・里帰り出産をする方は、帰省しておいてください。

妊娠10ヵ月
(妊娠36~40週)

■身体の変化
臨月を迎えると子宮が下がっていき、胃や心臓の圧迫が治まり、楽になってくる時期です。しかし、尿もれや頻尿はひどくなる傾向にあります。もういつ産まれてもおかしくない状態で、妊婦健診は毎週になります。産まれる兆候がないか、体調の変化に注意しましょう。

■気をつけたいこと
・胃が楽になるため、食欲が増して太りやすくなるので注意しましょう。
・いざというときの交通手段・連絡先など、確認しておくといいでしょう。

お産(出産)のサイン

おしるし 出産間際に見られる少量の出血を「おしるし」といいます。これは、子宮が収縮することで、赤ちゃんを包んでいる卵膜の一部が子宮壁から剥がれ、毛細血管が破れることで起こります。おしるしはもうすぐお産が始まるサインのため、心配のない出血です。
前駆陣痛
ぜんくじんつう
陣痛が本格的に始まる前に、子宮の筋肉が収縮することで起こるのが「前駆陣痛」です。不規則な間隔で生じ、痛みがそれほど強くなかったり、おさまったりします。痛みが強くなり、陣痛の間隔が一定になった場合は、本格的な陣痛が始まっている可能性が高いです。10分間隔で陣痛の痛みを感じるようになったら、分娩施設へ連絡します。
破水 赤ちゃんを包む膜が破れて、羊水が出てくるのが「破水」です。陣痛のピーク時に起こることが多いですが、陣痛前に破水することもあり、これを「前期破水」と呼びます。子宮口が開いていない状態で陣痛が起こり、破水が生じる場合を「早期破水」と言い、それぞれ区別されています。「破水かも?」と思ったら、すぐに産院に連絡しましょう。

News

お知らせ

  • 2025/03/03

    【木曜日】診察のみ、診療時間が、9:00~17:00 となっています。
    「避妊インプラント」の輸入価格高騰に伴い、挿入料金を変更しました。